令和4年度2級土木施工管理技術検定第一次検定(前期)を順番に解いてみる件(page-01)

資格試験

【No.01】土の締固めに使用する機械に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)タイヤローラは、細粒分を適度に含んだ山砂利の締固めに適している。
(2)振動ローラは、路床の締固めに適している。
(3)タンピングローラは、低含水比の関東ロームの締固めに適している。
(4)ランマやタンパは、大規模な締固めに適している。

これはサービス問題ですよね。基本中の基本です。
ランマやタンパは、小型の機械なので、大規模ではなく、小規模な範囲の締固めに適しています。

こんな手で持って作業するための小型機械では、大規模な締固めなんて時間がかかってしまいます。
建物の近くとか、狭い場所に対して、小回りの利く締め固めをする時に使うんスよね。

【No.02】土質試験における「試験名」とその「試験結果の利用」に関する次の組み合わせのうち、適当でないものはどれか。
    [試験名]             [試験結果の利用]
(1)標準貫入試験ーーーーーーーーーーーー地盤の透水性の判定
(2)砂置換法による土の密度試験ーーーーー土の締固め管理
(3)ポータブルコーン貫入試験ーーーーーー建設機械の走行性の判定
(4)ボーリング孔を利用した透水試験ーーー地盤改良工法の設計

この問題の選択肢は、参考書で見た記憶がありましたw このテキストです。

これのP.44の実践問題 問題1の(2)と(3)ですね。
(2)標準貫入試験ーーーーーーーーーーーーーー地盤支持力の判定
(3)含水比試験ーーーーーーーーーーーーーーー地盤の透水性の推定
これで、(2)は〇で、(3)は×なんですよ。
含水比試験は、水の質量と土の乾燥質量の比を出す試験です。
地盤の透水性の推定は、透水試験によって求められます。
この2つを合わせて考えると、標準貫入試験は、地盤の透水性の判定の為の試験ではない事が分かると思います。
なんか、随分と遠回りしましたけど、標準貫入試験ってN値を求める試験でしょ?って分かる人は分かってると思いますwww N値では透水性の判定なんて、しませんw

【No.03】道路土工の盛土材料として望ましい条件に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)盛土完成後の圧縮性が小さい事
(2)水の吸着による体積増加が小さい事
(3)盛土完成後のせん断強度が低い事
(4)敷き均しや締め固めが容易である事

これもサービス問題ですよねw
せっかく盛土が完成したのに、せん断強度が低いと、盛土が崩れてしまいますよwww ありえないw
ちなみに、盛土の完成後に圧縮性が小さいと、完成後に地盤が沈下する可能性が低くなるって事ですし、体積の増加が小さいと、完成後に盛土がもりもり盛り上がってきにくいって事ですから、メリットになります。敷き均しや締固めが容易であることは、施工のし易さなので、これもメリットです。

【No.04】地盤改良に用いられる固結工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)深層混合処理工法は、大きな強度が短期間で得られ沈下防止に効果が大きい工法である。
(2)薬液注入工法は、薬液の注入により地盤の透水性を高め、排水を促す工法である。
(3)深層混合処理工法には、安定材と軟弱土を混合する機械撹拌方式がある。
(4)薬液注入工法では、周辺地盤等の沈下や隆起の監視が必要である。

これもサービス問題ですよね。
薬液を注入しただけで、地盤の排水性が高まって、排水が促進されるのなら、降雨による地滑り問題なんかは簡単に解決しちゃいますよw 薬液を注入したら、地盤が固まる方向に進むんです、今は。
つまり、排水を促すのではなく、固結させる工法になります。
地盤を深層で固結させちゃうので、(4)のように周辺地盤の沈下や隆起の監視が必要になるんです。

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