令和5年度1級土木施工管理技術検定第一次検定を順番に解いてみる件(page-10)

資格試験

【NO.22】河川護岸に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)法覆工に連節ブロック等の透過構造を採用する場合は、裏込め材の設置は不要となるが、背面土砂の吸出し防ぐため、吸出し防止材の布設が代わりに必要となる。
(2)石張り又は石積みの護岸工の施工方法には、谷積みと布積みがあるが、一般には強度の強い谷積みが用いられる。
(3)かごマット工では、底面に接する地盤で土砂の吸出し現象が発生するため、これを防止する目的で吸出し防止材を施工する。
(4)コンクリートブロック張工では、平板ブロックと控えのある間知ブロックが多く使われており、平板ブロックは流速が大きいところに使用される。

この問題も、試験当日はパスしております。その時は、どれもが正しく見えたんですよ。
家に帰ってから問題文を見直してみると、どうやら(4)が怪しいです?という事で、平板ブロックと間知ブロックを調べてみました。結果、

間知ブロック=積みブックで、1個の重量が40kgから50kg以上ある
平板ブロック=板状のコンサートで、小さい物から大きい物(例えば5m×5mとか、それ以上のものもある)もある
どうやら、積みブロックタイプと張りブロックタイプのどちらを流速が大きい箇所で使うのかってことらしいですね。

そりゃあ、積みブロックの方でしょ。適当でないものは(4)で合ってる?と主催者発表の正解を見てみたら、(4)でした。張ブロックと書かないで平板ブロックと文言を変えてきているのが、ねえ。

【No.23】堤防を開削する場合の仮締切工の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)堤防の開削は、仮締切工が完成する以前に開始してはならず、また、仮締切工の撤去は、堤防の復旧が完了、又はゲート等代替機能の構造物が出来た後に行う。
(2)鋼矢板の二重仮締切内の掘削は、鋼矢板の変形、中埋め土の流出、ボイリング・ヒービングの兆候の有無を監視しながら行う必要がある。
(3)仮締切工の撤去は、構造物の構築後、締め切り内と外との土圧、水圧をバランスさせつつ撤去する必要があり、流水の影響がある場合は、上流側、下流側、流水側の順で撤去する。
(4)鋼矢板の二重仮締切工に用いる中埋め土は、壁体の剛性を増す目的と鋼矢板等の壁体に作用する土圧を低減するために、良質の砂質土とする。

この問題も、当日は回答しませんでした。(1)と(2)と(4)は正しいと思ったのですが、(3)のどこが適当でないかが何とも言えなかったのでパスしました。
今、こうやって新ためて考えてみると、締め切り工の撤去の順番ですが、流水の影響がある場合に、上流側から撤去したらダメですよね?たぶん下流側から撤去するのが正解だと思います。
この理由が正しいかどうかは不明ですが、主催者発表の正解は(3)でした。

【No.24】砂防堰堤の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)基礎地盤の透水性に問題がある場合は、グラウト等の止水工により改善を図り、また、パイピングに対しては、止水壁や水抜き暗渠を設けて改善を図るのが一般的である。
(2)砂防堰堤の基礎は、一般に所定の強度が得られる地盤であっても、基礎の不均質性や風化の速度を考慮し、一定以上の根入れを確保する必要がある。
(3)基礎掘削によって緩められた岩盤を取り除く等の看板清掃を行うとともに、湧水や漏水の処理を行った後に、堤体のコンクリートを打ち込む必要がある。
(4)砂礫基礎で所要の強度を得ることができない場合は、堰堤の底幅を広くして応力を分散させたり、基礎杭工法やセメントの混合による土質改良等により改善を図る方法がある。

はい、この問題もチンプンカンプンでした(苦笑)
今見ても、(2)と(3)と(4)は正しそうだな、と。でも、(1)のどこが適当でないかが全く分かりません。なので文言を検索してみました。
結果、グラウトって、隙間充填剤って出てきましたよ?「土木工事において空洞・空隙・隙間・目地・ひび割れなど補強・補修のために注入する流動性の液体(無収縮モルタル)のこと」って。こんなんを砂防堰堤の基礎地盤の透水性に問題があった場合に使います?
それと、パイピング。地盤の中にできる水道(みずみち)のような物ですよね?時には、コンクリートの打ち継ぎ目からの漏水を意味する事もあるようです。それらの対策を見てみると、水抜き暗渠で改善なんて出てきませんでした。いずれも埋めてしまう方向での対策が載ってました。どうやらこの辺が間違いであったようです。
主催者発表の正解は(1)でした。

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