【NO.25】渓流保全工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)渓流保全工は、山間部の平地や扇状地を流下する渓流等におてい、縦断勾配の規制により渓床や渓岸の浸食を防止することを目的とした施設である。
(2)渓岸保全工は、多様な渓流空間、生態系の保全及び自然の土砂調節機能の観点から、拡幅部や狭窄部等の自然の地形を生かして計画することが求められている。
(3)護岸工は、渓岸の浸食や崩壊の防止、山脚の固定等を目的に設置され、湾曲部外湾側では河床変動が大きいことから、根固工を併用する等の検討が求められる。
(4)床固工は、渓床の縦浸食防止、河床堆積物の再移動防止により河床を安定させるとともに、護岸工等の工作物の上流に設置することにより、工作物の基礎を保護する機能も有する。
すみません、今読んでもチンプンカンプンなので、主催者発表の正解の(4)の文言を調べてどこが適当ではないのかを探っていきたいと思います。
床固工をGoogle先生に聞いてみた。結果、「河床の勾配が急に変化する場所は、上流から流れ出た土砂が堆積しやすいうえ、洪水が発生すると氾濫や川岸の決壊を引き起こす原因となります。 このため、河床の土砂が削られるのを防ぐ「床固工」や、川岸が川の流れによって削られるのを防ぐ「護岸工」などを整備することで、河川の浸食や氾濫を防ぎます。」
と、いうことは。渓床の縦浸食防止っていうのは正しいかもしれんけど、河床堆積物の「再移動防止」っていう事ではなさそうかな?それと、護岸工等の工作物の上流に設置するものでもなさそうやね。上流というよりも、床固工と一緒に護岸工事も実施するみたいやし。最後に、工作物の基礎を保護する機能なんて言うのはなさそう。と、いう事のようです。
【No.26】急傾斜地崩壊防止工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
(1)コンクリート張工は、斜面の風化、浸食及び崩壊等を防止することを目的とし、比較的勾配の急な斜面に用いられ、設計においては土圧を考慮する必要がある。
(2)もたれ式コンクリート擁壁工は、斜面崩壊を直接抑止することが困難な場合に、斜面脚部がら離して擁壁を設置する工法で、斜面地形の変化に対し比較的適応性がある。
(3)切土工は、斜面勾配の緩和、斜面上の不安定な土塊や岩石の一部又は全部を除去するもので、切土した斜面の高さにかかわらず小段の設置を必要としない工法である。
(4)重力式コンクリート擁壁工は、小規模な斜面崩壊を直接抑止するほか、押さえ盛土の安定、法面保護工の基礎等として用いられる工法であり、排水に対して特に留意する必要がある。
主催者発表の正解は(4)なので、(1)(2)(3)それぞれどこが間違いなのかを見ていきます。
(1)まず、「コンクリート張り工」でググったら、「もしかしてコンクリートブロック張工?」って聞き返されましたw 違うしw あらためてコンクリート張り工でググったら、「張りコンクリート(もたれ擁壁)工」って文言が出てきた。あ、そういう事か。もたれ擁壁工っていう事は、設計において土圧の作用がない箇所に採用されるのか、と。どうやら、そこが間違いのようです。
(2)前の問題に関連してくるけど、もたれ式コンクリート擁壁工は、斜面部から離して擁壁を設置する工法ではありませんw 離して設置したらダメですwww ここが間違いですね。
(3)切土工は、切土した斜面の高さによっては、小段の設置が必要になります。これは知ってました。今やってる仕事に関係しているのでねwww
【No.27】道路のアスファルト舗装における路床の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)盛土路床は、施工後の降雨排水対策として、縁部に仮排水工を設けておくことが望ましい。
(2)凍上抑制層は、凍結深さから求めた必要な置換え深さと舗装の厚さを比較し、舗装の厚さが大きい場合に、路盤の下にその熱さの差だけ凍上の生じにくい材料で置き換える。
(3)安定処理土は、セメント及びセメント系安定剤を使用する場合、六価クロムの溶出が所定の土壌環境基準に適合していることを確認して施工する。
(4)構築路床は、現状路床の支持力を低下させないよう、所定の品質、高さ及び形状に仕上げる。
主催者発表の正解は(2)でした。
国土交通省のサイトに聞いてみましたwww
「凍結抑制層とは?
寒冷地域の舗装では、凍結深さから求めた必要な置換え厚さと舗装の厚さとを比較し、もし置換え 厚さが大きい場合は、路盤の下にその厚さの差だけ、凍上の生じにくい材料の層を設ける。 この部分 を凍上抑制層と呼び、路床の一部と考えるとともにTAの計算には含めない。」
え?凍上の生じにくい材料で「置き換える」のが間違いで、凍上の生じにくい材料の「層を設ける」のが正しいってことすか?なかなかに微妙な文言なので、見逃しておりました。なんだ、超簡単な問題やったのか。これは知ってたらサービス問題でした。
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