令和5年度1級土木施工管理技術検定第一次検定を順番に解いてみる件(page-07)

資格試験

問題番号のNo.16からNo.49までの34問のうちから10問を選択して解答するんですが、タイトルのとおり、順番に解いていきますw

【No.16】鋼道路橋の架設上の留意事項に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)供用中の道路に近接するベントと架設橋桁は、架設橋桁受け点位置でズレが生じないよう、ワイヤーロープや固定治具で固定するのが有効である。
(2)箱型断面の桁は、重量が重く吊りにくいので、吊り状態における安全性を確認するため、吊り金具や補強材は現場で取り付ける必要がある。
(3)曲線桁橋の桁を、横取り、ジャッキによるこう上又は降下等、移動する作業を行う場合は、必要に応じてカウンターウエイト等を用いて重心位置の調整を行う。
(4)トラス橋の架設においては、最終段階でのそりの調整は部材と継手の数が多く難しいため、架設の各段階における上げ越し量の確認を入念に行う必要がある。

消去法です。正しそうな選択肢から外していくとすると、(3)と(4)は正しそうなので、選択の中から外しました。(3)の曲線桁橋の桁って、明らかにバランスが悪そうですよね?重心の位置も見た目では分かり難そうだし。そういう場合に使うのがウエイトですので。(4)トラス橋って、これです

「土木のこれからを考える」様のブログから転載させて頂いております。

三角形を組み合わせて強度を出す橋。「トラス」と「トライアングル」って言葉の感じが似てるでしょ?「3」に関係しているんですよ。この三角形を組み合わせていくので、最後の方は調整が大変になる事も想像できますし。なので、この2は即外しました。

(2)箱型断面の桁って、現場では作らないですよね?工場で作りますよね?!ボックスカルバートとか、工場で作って持ってきて埋めたりしますからね。ボックスカルバートって、箱型断面ですもんね。
工場で作ってるんだから、吊状態の安全確認したらいいよね?って考えました。で、適当でないものは(2)と結論付けて回答しました。
主催者発表の正解も(2)でした!

【No.17】鋼道路橋の鉄筋コンクリート床板におけるコンクリート打ち込みに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)打ち継ぎ目は、一般に床版の主応力が橋軸方向に作用し、打ち継ぎ目の完全な一体化が困難なことから、橋軸方向に設けた方がよい。
(2)片持ち部床版の張り出し量が大きくなると、コンクリート打ち込み時の振動による影響や型枠のたわみが大きくなるので、十分に堅固な型枠支保工を組み立てることが重要である。
(3)床版に縦断勾配及び横断勾配が設けられている場合は、コンクリートが低い方に流動することを防ぐため、低い方から高い方へ向かって打ち込むのがよい。
(4)連続桁では、ある径間に打ち込まれたコンクリート重量により桁がたわむことで、他径間が持ち上げられることがあるので、床版への引張力が小さくなるよう打ち込み順序を検討する。

(2)と(3)は正しい事は分かりました。でも、(1)と(4)のどこが間違っているのかが全くわかりませんでした。なので、試験当日はこの問題を選択しませんでした。

で、改めて問題文をよく読んだ結果、「橋軸方向」を検索してみたら、その対義語が「橋軸直角方向」であり、それの解説図をみると、打ち継ぎ目は橋軸直角方向に設けた方が良いことに気が付きました。
つまり、これらの単語の意味が解っていたら、秒殺で(1)を選んで回答してましたね。4つ選択肢があって、1つ目が明らかに正解である場合、あとの2~4を読んで解かなくてもいいので、物凄い時間短縮になるんですよね。こういう問題を正解できるというのが、やはり実力の差なんでしょうかね。

主催者発表の正解は、(1)でした。

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