【No.18】鋼道路橋における高力ボルトの施工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
(1)ボルト、ナットについては、原則として現場搬入時にその特性及び品質を保証する試験、検査を行い、規格に合格していることを確認する。
(2)継手の中央部からボルトを締め付けると、連結版が浮き上がり、密着性が悪くなる傾向があるため、外側から中央に向かって締め付け、2度締めを行う。
(3)回転法又は耐力点法によって締め付けたボルトに対しては、全数についてマーキングによって所要の回転角があるか否かを検査する。
(4)ボルトの軸力の導入は、ボルトの頭部を回して行うのを原則とし、やむを得ずナットを回して行う場合は、トルク係数値の変化を確認する。
この問題は、個人的にラッキー問題でしたw だって、且つてボルトなどを販売する会社に勤めていた事があって、この辺の事については昔々にですが勉強した事があったからなんですけどねwww
(1)ボルト、ナットに関しては、受け入れ時に検査などを行います。そして規格の上で合格したものだけを現場に持って行って使用します。だって、そうしないとイザ現場で100本必要だってなったときに、現場で検査して不具合品がたくさんでてきて、残りが93本でした!ってなったら、工事が止まるでしょ(笑)。そういう事はしません!w
(2)ボルトは、内側から外側に向かって締め付けます。そうしないと連結板が浮き上がるから。
(4)ボルトの軸力の導入は、ナットを回します。ボルトの頭を回すと、ボルトの軸の部分にひねりというかねじれというか、回転の力が加わってしまうからです。ナットを回す事で低減できます。
主催者発表の正解も(3)でした。
【No.19】塩害を受けた鉄筋コンクリート構造物への対策や補修に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)劣化が顕在化した箇所に部分的に断面修復工法を適用すると、断面修復箇所と断面修復しない箇所の境界付近においては腐食電流により防食される。
(2)表面処理工法の適用後からの残存予定供用期間が長い場合には、表面処理材の再塗布を計画しておく必要がある。
(3)電気防食工法を適用する場合には、陽極システムの劣化や電流供給の安定性について考慮しておく必要がある。
(4)脱塩工法では、工法適用後に残存する塩化物イオンの挙動が、補修効果の持続期間に大きく影響する。
この問題も、正直よく分かりませんでしたので、試験当日は選択していません。
今いる職場に関係する現場で、カルバートボックスの補修の現場があって、私も何回も補修の現場で作業したのですが。
はつり→露出した鉄筋には防錆剤塗布→全体的に接着剤塗布(これが浸潤していくヤツでひび割れとかにも入り込んで埋めてくれる)→断面修復材塗り込み→トップコート塗布の流れであった事を考えると、(1)の断面修復箇所と断面修復しない箇所の境界付近で、腐食電流による防食なんて聞いたことないよ?これ、(1)が適当でないものなんじゃないの?って思って、主催者発表の正解をみたら、正解は(1)でした。やはり、経験が正しかったですねw
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