「日本経済はいまだデフレ下にあるのだ」説

気になっていること

報知新聞社 2022/08/28 12:00 のエントリーなんスけど。
【森永卓郎の本音】「物価」は下がっている (msn.com)

7月の消費者物価指数は、2・6%の上昇となった。なかでも食料品は前年比4・4%、エネルギーは16・2%も上昇しており、生活必需品に値上げが集中していることから、生活実感としてインフレを強く意識するのは当然のことだ。また、マスメディアも毎日のように物価高騰の話題を取り上げている。そうした状況のなかで、「日本の物価は下がっている」と言ったら、おかしな人だと思われてしまうかもしれない。
 しかし、いま消費者物価が上昇しているのは、石油や天然ガス、小麦やトウモロコシなど、輸入品の値段が上がっているからだ。多くの日本企業は、輸入原材料の価格高騰を商品価格に転嫁しているに過ぎない。それでは、輸入品の影響を取り除き、純粋に国内要因だけを反映した物価指数は存在しないのか。実は、それがGDPデフレータというGDPの物価だ。
 GDP統計は、時価で計算される名目GDPと、全ての商品を2015年の価格で評価して計算する実質GDPの2つをそれぞれ推計している。そして名目GDPを実質GDPで除して算出されるのが、GDPデフレータだ。GDPは、国内で生産される付加価値の合計だから、そのデフレータは、最も包括的な国内物価の指標となる。
 このGDPデフレータは、今年4~6月期で前年比0・4%の下落となっている。コロナ前との比較では1・1%の下落だ。つまり、日本経済はいまだデフレ下にあるのだ。賃金が上がらないのもそのためだ。デフレ脱却に必要なのは、金融緩和と財政出動しかないというのは、経済学の常識だ。ところが、いま目の前の消費者物価上昇に気を取られて、真逆の政策を主張する学者が増え、岸田政権もその方向で走り始めた。このままでは恐慌になるだろう。(経済アナリスト・森永卓郎)

https://www.msn.com/ja-jp/money/other/%E6%A3%AE%E6%B0%B8%E5%8D%93%E9%83%8E%E3%81%AE%E6%9C%AC%E9%9F%B3-%E7%89%A9%E4%BE%A1-%E3%81%AF%E4%B8%8B%E3%81%8C%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B/ar-AA11b73k?ocid=msedgntp&cvid=04d1904605854e74fd77863944ea0b12

森永さんが言っている事をそのまんま信じてしまうとエラい事になってしまうので、いつも疑ってかかって見てるんですけど、どうやらこれはあってそうですよ?

エントリーのコメントみて笑ってしまったんスけどw
高額取得者のあなたはへでもないとか、貴方みたいな賢い高所得者なら物価が上がろうと屁でもないだろうけれどとか、どこ見て物価が下がっているというのかとか、否定的なご意見しかない。

否定的なコメントをしている方々、ちゃんと読んだんですかね?記事を最後まで。
ちゃんと説明してるんですけどね。

GDP統計は、時価で計算される名目GDPと、全ての商品を2015年の価格で評価して計算する実質GDPの2つをそれぞれ推計している。そして名目GDPを実質GDPで除して算出されるのが、GDPデフレータだ。GDPは、国内で生産される付加価値の合計だから、そのデフレータは、最も包括的な国内物価の指標となる。

もうちょい具体的に言いますと。
今は輸入している原材料とかエネルギー等の価格が上昇しています、と。
原材料とか生産の為の光熱費とか輸送費といったコストが上げるので、結果として製品の値段が上がってます、と。
で、GDPっていうのは、「国内総生産」のことで、 1年間などの一定期間内に国内で産出された付加価値の総額のことです。この「付加価値の総額」っていうところが大事です。付け加えられた価値の総額です。生産コストは付加価値ではありません。1匹のお魚が100円として、3枚にさばいて150円で売ってたら、50円が付加価値です。焼き魚として250円で売ってたら、150円が付加価値ですが、中間投入額 (原材料、光熱燃料、間接費等)が含まれているので、話が面倒くさくなります。

パン屋を例にして説明されているサイトがありました。
https://www.bank-daiwa.co.jp/column/articles/2016/2016_18.html
「このGDPデフレーターが1以上となっていれば、基準年と比べて物価が上昇 (インフレ) していることを示す。一方、1未満となっていれば、物価が下落 (デフレ) していることを意味する。」

森永さんは、このGDPデフレータが実際にはいくつであったのかを書いていないので、なんとも言えないんですけど、物価が上昇していてもGDPデフレータが1未満になっていた場合は、実際にはデフレである、と言えるんです。この場合、金融緩和と財政出動をせず、金融引き締めをしたりすると、森永さんのいうとおり、恐慌に突入してもおかしくないんですよ。

アメリカは、物価上昇が5%以上あがってるんでしたっけ?で、インフレ懸念で金利が上がってるんですけど、3%くらい賃金も上昇してるので、物価が上がっても購買意欲が下がらずになんとかなっている、という記事を見たんですけど(すみません、ソースがありません)、アメリカがそうである以上は、日本は財政出動と金融緩和に進まないと、ひとりだけ置いてけぼり食らう可能性があります。

恐慌になったら?
できるだけ株を買いますwww

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