令和4年度2級土木施工管理技術検定第一次検定(前期)を順番に解いてみる件(page-04)

資格試験

【No.12】鋼材の溶接継手に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)溶接を行う部分は、溶接に有害な黒皮、さび、塗料、油などがあってはならない。
(2)溶接を行う場合には、溶接接近傍を充分に乾燥させる。
(3)応力を伝える溶接継手には、完全溶け込み開先溶接を用いてはならない。
(4)開先溶接では、溶接欠陥が生じやすいのでエンドタブを取り付けて溶接する。

溶接については殆ど知らないので、この問題はパスしました。
でも、(1)と(2)は正しいであろう事は予想つきました。だって、溶接って、金属(的な?)モノを熱か何かで溶かして、それを接着剤(的な?)にして、金属と金属を引っ付けるんでしょ?そう考えると、金属は生地であればあるほどいいと思うし、乾燥していた方が良いだろうって想像がつくし。あとは(3)か(4)。ここから先は知らないと解けない。
応力がかかるところは、完全溶け込み開先溶接を使うんですって。対語は隅肉溶接らしいです。
キーエンス様サイトより参照させて頂いてます)

https://www.keyence.co.jp/ss/products/measure/welding/trouble/groove.jsp

【No.13】鋼道路橋に用いる高力ボルトに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)高力ボルトの軸力の導入は、ナットを回して行う事を原則とする。
(2)高力ボルトの締め付けは、連結板の端部のボルトから順次中央のボルトに向かって行う。
(3)高力ボルトの長さは、部材を十分に締め付けられるものとしなければならない。
(4)高力ボルトの摩擦接合は、ボルトの締め付けで生じる部材相互の摩擦力で応力を伝達する。

これも知っていたら直ぐに解ける問題なんですけど、知らなくても理屈で考えて答えが予想できます。
(1)高力ボルトの軸力の導入なんて難しい言い方してますけど、つまりは、ボルトのネジ部にどうやってテンションをかけるのかって話です。ボルトを回しちゃうとネジ部も回ってしまうので、ネジ部には引っ張り力だけではなくて、ねじり力もかかってしまうのです。ナットを回す事によって、ネジ部には引っ張り力しかかからないので、ナットを回すのが正解です。
(2)連結板をボルトで止めていくと、鋼道路橋本体と連結板が密着していくので、微妙に形が変わるんですよ。強制されるというか矯正されるというか。端部からボルトを締めることによって、その歪の矯正が中央部にシワ寄せされます。中央部には逃げしろが無いので、最後の最後になってから穴位置が合わなくなったり、最後までキチンと締め付けられなくなるんです。なので、締め付けは中央部から、歪を逃しつつ、端部に向かって締め付けていくのが正解です。
(3)ボルトの長さは、締め付けるナットの厚さの2つ分以上は先に出てないとボルトに負担がかかってしまうので、短か過ぎるのはダメですよね。
(4)ボルトその物のせん断強度で強さを出すよりも、部材を締め付けることによる摩擦の力で強度を出した方が強そうな気がしますよね。その通りなんですけどねw

【No.14】コンクリートに関する次の用語のうち、劣化機構に該当しないものはどれか。
(1)塩害
(2)ブリーディング
(3)アルカシシリカ反応
(4)凍害

これはサービス問題でしたね。
(1)(3)(4)は、コンクリートを打ち込んでから、月単位とか年単位で時間が経ってからのモノですから。(2)だけは、レディーミクストコンクリートを打ち込んだあと、日単位でのモノですから。仲間外れを探せば、カンタンです。

【No.15】河川堤防に用いる土質材料に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)堤体の安定に支障を及ぼすような圧縮変形や膨張性がない材料がよい。
(2)浸水、乾燥等の環境変化に対して、法すべりやクラック等が生じにくい材料がよい。
(3)締め固めが十分行われるために単一な粒径の材料がよい。
(4)河川水の浸透に対して、できるだけ不透水性の材料がよい。

これもサービス問題でした。
(1)(2)(4)は当然〇だし。堤防が変形とか膨張したらダメですし、クラックがはいったらヤバいでしょうし。堤防の土が透水性が良かったら、堤防にならないしwww
(3)は、これ、逆なんスよね。カッチリ締め固めをするには、ある程度粒径分布が広い方がいいんですよ。粒径加積曲線って聞いたことないですか?その曲線が立っていると、土の粒度分布が狭くて締め固め特性の良くない土になります。逆に、その曲線がなだらかになると、土の粒度分布が広くて、締め固め特性の良い土になります。それを知ってなくても、消去法でわかりますけどね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました