「互いに妥協点を探っていくべき問題」ではないと考えます。

気になっていること

日刊SPA! 文/石黒隆之 のエントリーなんスけど。
小田和正がライブ中のスマホライト点灯を禁止。「海外では撮影当たり前なのに」の声も (msn.com)

小田和正がライブ中のスマホライト点灯を今後は禁止すると発表しました。
歓声の代わりに光の波で盛り上げようとファンが生み出した美しい光景。しかし、それに乗じて録音、録画行為が行われる可能性が指摘されたため、やむを得ない判断となったようです。
 ファンやネット世論のほとんどは小田和正とスタッフサイドの決断を支持しています。感謝を述べつつ、アーティストの権利とファン同士の公平性を守ろうとする姿勢に共感を示すコメントが寄せられました。
一方、多くの海外アーティストがスマホ撮影とSNSへの動画アップを許可している現状を指摘する声も。実際YouTubeなどで最新のライブ動画が連日アップされています。アーティストからするとメディア露出のチャンスを増やせるのでしょうし、ファンも動向をほぼリアルタイムで追えるのはメリットです。

https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E5%B0%8F%E7%94%B0%E5%92%8C%E6%AD%A3%E3%81%8C%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E4%B8%AD%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%9B%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88%E7%82%B9%E7%81%AF%E3%82%92%E7%A6%81%E6%AD%A2-%E6%B5%B7%E5%A4%96%E3%81%A7%E3%81%AF%E6%92%AE%E5%BD%B1%E5%BD%93%E3%81%9F%E3%82%8A%E5%89%8D%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%81%AB-%E3%81%AE%E5%A3%B0%E3%82%82/ar-AA11NXYh?ocid=msedgntp&cvid=2851127e3c11428cb9c02ed8cdcd6956

私には、石黒隆之氏の主張が、ファン目線のみで言われているとしか思えない。
YouTubeなどで最新のライブ動画がアップされたら、そりゃあファンはメリットがあるよ。でも、メディア露出のチャンスが増える事が、アーティスト側のメリットとは限らないよ?メディア露出をメリットと考えていないアーティストからすると、動画の流出はデメリットでしかないのだよ。

ライブ中にスマフォの使用を禁止するアーティストは、たぶん、こう言うと思うよ。
「それがイヤなら来なくていい」って。
そういう事なんだよ。スマフォ使用禁止でも、ライブに行きたい人は行く。スマフォが禁止だから行きたいって人も多いと思う。だって、動画の流出が無いんだから、行かないと観れないからね。これは実際にお金を払って足を運んだ人のメリットというか、行った人だけが楽しむ権利だし。

◆撮影した動画=お土産?
 その一方で“ファン=消費者”という観点も忘れてはなりません。高騰する一方のチケット価格を考えたら、スマホ撮影ぐらい許してもいいのではないか。そもそも明らかな迷惑行為でない限り、どのように楽しもうと自由ではないかという考え方ですね。
 イギリスの『Far Out Magazine』ウェブサイトに、“アーティストにスマホを禁止する権利はあるのか?”という記事(2022年7月15日配信)が掲載されていました。言い分は以下の通り。
<確かにスマホを目障りに感じる人はいるかもしれない。しかし高いチケットを払った客はお土産を持って帰ってしかるべきなのだから、この一点においてもおそらくスマホなしコンサートが当たり前にはならないのである。>
 せっかくの臨場感を犠牲にしてまで撮影した動画にどれほどの価値があるかは議論のわかれるところでしょう。けれども、消費者の視点からすれば一理あるとも言える。どんなノベルティを買うよりも自分がそこにいた証拠が残っているほうが大事だという気持ちはうなずけます。
 また、そんな彼らのおかげで全く知らなかったアーティストの映像に触れ、魅力を教えられることもある。

https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E5%B0%8F%E7%94%B0%E5%92%8C%E6%AD%A3%E3%81%8C%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E4%B8%AD%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%9B%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88%E7%82%B9%E7%81%AF%E3%82%92%E7%A6%81%E6%AD%A2-%E6%B5%B7%E5%A4%96%E3%81%A7%E3%81%AF%E6%92%AE%E5%BD%B1%E5%BD%93%E3%81%9F%E3%82%8A%E5%89%8D%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%81%AB-%E3%81%AE%E5%A3%B0%E3%82%82/ar-AA11NXYh?ocid=msedgntp&cvid=2851127e3c11428cb9c02ed8cdcd6956

つまり、価値観が全く違うんだね。
スマフォでの撮影は、明らかな迷惑行為であるのだよ。「スマホ撮影ぐらい」ってレベルではない。
アーティスト、というか主催者、が正確な主語になるのかもしれないが、ライブを開催している側が、スマフォの使用はNoだといえば、Noなのだよ。Noと言ってもお客は入るのだよ。

私の敬愛するアーティスト、山下達郎氏は、ライブ中に一緒に歌う事すら禁止している。それにはちゃんとした理由があり、その理由に納得した人が、氏のライブに足を運ぶんだ。

◆互いに妥協点を探っていくべき問題  
 そういうわけで、これはアーティスト側と客側のどちらが正しいといった話ではなく、互いに妥協点を探っていくべき問題なのでしょう。
 小田和正のケースでは、ひとまず“これまで通り”のライブを望む人たちが多いことが明らかになりました。けれども、素人の撮影した「ラブ・ストーリーは突然に」が不意に海外の若い世代に刺さったとしたら――。
 それはそれで楽しい世界が待っているのかもしれないと想像がふくらむのです。

https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E5%B0%8F%E7%94%B0%E5%92%8C%E6%AD%A3%E3%81%8C%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E4%B8%AD%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%9B%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88%E7%82%B9%E7%81%AF%E3%82%92%E7%A6%81%E6%AD%A2-%E6%B5%B7%E5%A4%96%E3%81%A7%E3%81%AF%E6%92%AE%E5%BD%B1%E5%BD%93%E3%81%9F%E3%82%8A%E5%89%8D%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%81%AB-%E3%81%AE%E5%A3%B0%E3%82%82/ar-AA11NXYh?ocid=msedgntp&cvid=2851127e3c11428cb9c02ed8cdcd6956

互いに妥協点を探っていくべき問題ではない事は明らか。この点に関しては、主催者側が圧倒的な決定力を持たないと、バランスが崩れてしまって、それこそ収拾がつかなくなる事が容易に想像できる。
スマフォ禁止でも行きたい人が行く。そして会場を埋め尽くす。
スマフォ禁止でも行きたい人が行く。それだと半分しか埋まらないってなると、その半分を空席のままでライブを続行するのか、スマフォOKになったから会場に足を運ぶ人を入れるのか、という話。
観客動員数を増やしたい人は、簡単にスマフォOKにするだろう。
観客動員数なんてどうでもよいアーティストは、スマフォ禁止にしても来てくれるファンを大切にするだろう。それだけの事だ。
素人が撮影した「ラブ・ストーリーは突然に」が不意に海外の若い世代に刺さると思う?
私は思わない。アーティストが許可しない中で撮影された動画だよ?
そんなん、刺さるワケないやん。ナニイッテンノコイツ

ライブ中のスマフォ禁止を「ケチ」と言うなら、行かなくていい。
ただ、それだけの話なのだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました